管理業務主任者の独学での勉強に悩んでいませんか?
テキストを読んでいたら、眠くなって寝てしまう毎日。がんばってテキストの読み込みは終わったけれど、そうこうしているうちに試験日の1ヶ月前。慌てて徹夜して過去問を解く!一生懸命努力はするけれど、結局、惜しいところで落ちてしまう。
疲れ果てて、気力がわかない。来年もう一度同じことをするのか・・・? あの努力は何だったんだ。そうして、結果、試験を受ける事自体を諦める・・・。
「自分には向いていないんだ。なんてアタマが悪いんだろう・・・!」
試験に落ちると、自分が否定されたような気になりませんか? 自分のアタマが悪いせいだ、と。最終的に受験そのものを諦めちゃう方もいらっしゃいますが、すごく「もったいない」と思います。
全員に言いたいです。
「違うんですよ!」って。
あなたがすべきことは、適切な努力の方法を知ること!つまり、勉強方法を見直すことです。最短コースで合格を手に入れましょう!
目次
勉強に必要なもの
- 1問1答 1冊
- 過去問題集 1冊
- 基本テキスト(解説書) 1冊
- 過去問題集(できるだけたくさんあれば良い)
テキストの選び方は、以下のページでまとめました。ご一読ください。
独学での勉強方法 まとめ
流れは以下のようなものです。
- 1問1答を「2周」解く
- 過去問題集をとく
- わかる問題にスラッシュを入れる
- 模擬問題集を解く
- スラッシュを繰り返す
ポイントは、「テキストを読み込むという手順を省く」こと。
この勉強方法は、他の試験でも使える!!
私は、このページに記載した方法で、管理業務主任者・マンション管理士・宅建に合格しています。どれも共通するのは、「選択肢マークシート方式」のテストです。全部同じ方法で合格可能です。是非「勉強の方法」を覚えて、資格勉強に役立ててください。
【STEP1】1問1答を「2周」解く
一般的には、勉強をする前にテキストを読みますよね? 私のやり方は違います。まず、1問1答の問題集を解きます。もちろん、いきなり解いても、多くの問題が理解できないはずです。これは仕方ないです、でも、みんなそうなので気にしなくて大丈夫です。
- 問題を読む
- 考える
- 答えとその理由を予想する
- 答えを読む
という流れで、一通り、1問1答の問題集を解きます。この時、解答を読んでも理解ができなければ、気にせず次の問題に進んでください。この時点では、正解したか否か、理解できたか否か、に、こだわる必要はありません。(正解率もだす必要はありません)
重要なことは、「答えを予想する」ことです。予想する(考える)ことで、理解が一気にすすみます。
1問1答を2周解くことで、「基本的な知識はインプットした」と、ひとまずみなしてOKっです。
1問1答は、「勉強の第一歩」として理想的な勉強手段です。「同じ系列の問題が章ごとにまとめて出題される」、という点も、まるで教科書をよんでいるかのように、順を追って知識を蓄積させることができます。
過去問題集でも、出題される問題そのものは同じなのですが、しかし、過去問題集は単元がバラバラにでてくるので、一つ一つの問題の文脈がつながりにくく、体系的な理解ができないという点で、1問1答に劣ります。
【STEP2】過去問題集をとく
次に、過去問題集を解きます。1問1答と同じやり方でOKです。
- 問題を読む
- 考える
- 答えとその理由を予想する
- 答えを読む
実践的な雰囲気を味わいましょう!ここで大切なことは、「4肢択一」に慣れること。
「どのように問題を解けばケアレスミスを減らせるのか」を、実践的に学びます。「正解の選択肢をわかっていたのに間違えた」ということ、ありませんか? これってめちゃくちゃもったいないです。なくすためには何が必要かを、過去問を解くことで、実体験から学びます。
【STEP3】わかる問題にスラッシュを入れる
1問1答を解きます。今度は、「ただ解くだけ」ではありません。
- 「理解できた」問題番号に、スラッシュを入れる
- わからない問題には何も書かない
すると、「わからない問題」には、スラッシュがついていないことになりますよね? 「スラッシュがついていない問題」がなくなるまで、問題をひたすら解き続けます。最低でも、9割以上の問題にスラッシュがつくまで繰り返します。
このとき、1問1答の解説を見てもわからない問題は、テキスト(参考書)を見てください。テキスト(参考書)は、わからない問題の解説に利用する、コレが正解です。また、インターネットでも検索をしてみると良いですよ。
もう少しです、ファイト!
スラッシュを付けるタイミング
「理解できた」とは、「正解した」ではなく、あくまでも解説文含めて「理解できている」問題のことです。少しでも不安があるなら、スラッシュはつけず、先送りにして、もう一度 といてみてください。1日以上の時間をあけてもう一度解いて「理解できた」なら、スラッシュを入れてOKです。
経験上、「日本語が理解できない」などの理由で、1%~3%程度の問題は、開設を読んでも最後の最後まで理解が出来ないものが出現します。それはそれで構わないのでパスしましょう。全体として合格点を取れればそれでよいので、一つのわからない問題に固執する必要はありません。
【STEP4】模擬問題集を解く
模擬(予想)問題集を解きます。過去問題集や、1問1答では見たことのない問題に触れることができます。
模擬問題集の解き方
方法は2つあります。
- 本番と同じように、50問を通しで解く
- 「1問を解いたら答え合わせ」これを繰り返す
効率重視で2を選ぶと、「短時間でたくさんの問題が解け」ます。試験本番まで、時間がない(2周間を切っているような)場合は、2の方法がおすすめです。
しかし、十分に時間があるのであれば、120分をしっかり計って本番と同じように50問を通しで解いてみてください。試験に慣れていないなら、新しい発見があると思いますよ!
(ケアレスミスの回避の方法や、見直しの大切さが身にしみてわかるはずです!)
ちなみに、個人的な経験では、目安として「1時間くらいで解き終わる」ようになると、平均40点くらいとれるくらいの理解力だと思います。(解くのが早い=迷っていない、ということなので)
【STEP5】スラッシュを繰り返す
あとは、本番までひたすらSTEP3を繰り返します。
1問1答を、全てやり直してみましょう。1度、過去にスラッシュを入れた(理解したと認識した)問題を解いてみると、どうですか? 意外と、「あれ?わからないな」という問題が多いことに気が付きませんでしたか?
それが「忘れている」ってことです。その場合は、スラッシュを消して、また最初からやり直します。これを、過去問で、予想問題で。スラッシュを入れたり消したりを、時間の許す限り繰り返してください。
管理業務主任者の勉強スケジュール
それぞれのステップに、どの程度の時間が必要か、を簡単に計算してみました。各自の理解レベルや、時間のとり方によっても大きく違いは出るはずですので、これは参考程度にしてください。
- 1問1答を「2周」解く
1問あたり平均5分かかったと仮定。
5分×1000問×2回=10,000分(約166時間) - 過去問題集をとく
1問あたり平均10分かかったと仮定。
10分×350問=3500分(約58時間) - わかる問題にスラッシュを入れる
1問1答に1問あたり平均1分かかったと仮定。
1分×1000問=1000分(約16時間) - 模擬問題集を解く
50問解くと、見直し含めて2時間~3時間程度。
2冊✕1冊に4問付き=16時間~24時間 - スラッシュを繰り返す
時間があるだけやり続けよう!
計算上は250時間~300時間程度ということになりました。一般的に、管理業務主任者の合格必要時間は500時間程度、と言われています。本読みの時間をショートカットするなら、上記くらいが目安になると思います。
スケジュールの案
モデルケースを作ってみました。
月 | やること | 必要な時間 | 備考 |
12月 | ⑤ | ∞ | 12月初旬 試験本番。 最後の追い込みを。 |
11月 | ④⑤ | ∞ | 12月の試験本番に向けてラストスパート。 時間はかけられるだけかけて! |
10月 | ③ | 約16時間 +α |
10月の時点で、③まで到達できているなら一安心。 高確率で合格可能です。 |
9月 | ② | 約58時間 | 試験の申込みあり。忘れないで。 |
6月~9月まで | ① | 約166時間 | あなたはどのくらいの時間が取れますか? 3時間✕30日でも90時間です。 166時間となれば、1日3時間でも2ヶ月かかります。 一般の社会人なら、できて1日2時間が限界でしょう。 であれば、3ヶ月必要です。できるだけ早めに着手を! 遅くとも、6月ごろから徐々にエンジンかけていきましょう! |
勉強スケジュールは、逆算で考えます。ですので、12月を基準にスケジュールを作っています。
さて、どんなに優秀な方でも(あるいは逆に、どんなに勉強に自信がない方でも)大切なチェックポイントがあります。それは、10月末までには、③まですすめておくことです。自分には予備知識もないし、時間がかかりそうだな」と思ったら、単純に着手時期をはやめてください。①と②は、1ヶ月や2ヶ月では終わりませんよ!
(つまり、例えば10月から勉強を始めたら間に合わない、ということです)
ちょっと休憩。ライバルの勉強スケジュールは?
ライバルたちのスケジュールをお教えします。多くの方はいつから勉強を始めていると思いますか?
それは、「申込み時期から」です。多くのフロント新人さんが、申込みが終わってから勉強をやらないとな、と重い腰を上げます。
つまり、9月~10月頃から勉強をスタートさせるのです。勉強をする気になるのって、申込み願書を提出して(要するにお金を払って)からなんですよね。少し厳しい言い方になりますが、そのスケジュールは甘すぎると、私は思います。(もちろん、それで合格する優秀な方は別ですが)
どのくらいの勉強時間が必要かもわからないのに、何の用意もなく、時間を消費して。で、試験本番が近づいてから焦っても、時間は戻りません。知識ゼロからスタートするなら、9月からの勉強では遅いです。
例えば1日10時間の勉強をやる覚悟があるなら構いませんが、仕事もあればそういうわけにもいきませんよね? できるだけ早く着手してください。6月ごろからが理想です。
管理業務主任者の独学の勉強時間
上記では、かなり「順調に進んだ」ケースとして紹介しています。それで、300時間程度の勉強時間になると思われます。
世間では、必要な勉強時間は平均300時間~500時間だと言われていますが、それは正しいと、私も思います。(これでもテキストを読む時間をバッサリカットしているのですが・・・。それでも300時間ですよ)
ただ、知識レベルによって、だいぶ差があることも事実。人にもよるでしょうが、以下のような時間が必要かとは思います。
知識ゼロからの場合 | 300時間~500時間 程度 |
民法等の基礎知識がある場合 (宅建合格者など) |
200時間~300時間 程度 |
実務者で、実務をよく理解している場合 | 100時間~200時間 程度 |
なぜテキストを読まないのか
個人的な経験によるものですが、テキストを読んでると眠くなりませんか? 眠くなるということは頭が働いていない、ということです。よく理解できないものを一生懸命に読んでもあまり意味がないんですよ。読むだけになってるようなら時間の無駄です。
まずは、問題文を読んで「どういったときにその知識が必要となるのか」というケースを理解した上で解説を読まないと、理解ができません。勉強はできるだけ幅広い知識を得たほうが頭の中に定着します。
例えば、漢字を覚えるときのことを想像してください。ただ文字を覚えるだけではなくて、漢字の成り立ちを理解するとすんなりと覚えられる、ということはありませんか? 一つ一つの文字には意味がある、ということを知るということと、試験勉強で幅広い知識を得る、ということは同じです。
管理業務主任者試験に関連するページ
以下も参考になると思います。是非ご覧ください。
通信講座について
「勉強グセがなくて、ついついサボってしまうタイプの方」は、通信講座じゃなくて教室に通う方式の法が良いのかなあ、というのが最近の感覚です。
どうしてもやる気が出ないということってあると思います。それでも教室に行くと勉強せざるを得ないのです。私も教室に通ったことあるのでわかります。家にいるとやらないけれど、教室の強制力っていうんでしょうか?そういうのに飲まれて勉強をやる、だから自動的に得点があがる、という仕組みです。
本質的に、家でやろうが教室で野郎が同じなのですが、かけた時間だけ点数は上がっていくものです。別段、教室ですることは自宅ですることとあんまり変わらない(問題を解いて解説を読む、という程度)のですが、価値としては、講師に質問ができることと、強制的に勉強をする仕組みになっていること、です。
通信講座でもスケジュール管理をしてくれるので、スケジュール管理が苦手な方は利用してみても良いかもなあと思います。
あと、「お金を払う」ということにもったいないから勉強しよう、という意識が働くのも強いですね。