受験のテクニックを紹介します。
「問題の解説」ではないです。
そういうのは、テキストとか読んでください。
「より得点しやすくする」ための、知識以外の技術、という感じですね。
ノウハウ、というほどのもんではありませんけど、誰かの役に立てば。
独学だと、誰も教えてくれないと思いますから。
問題の解き方 編
私が実際に解いたやつを公開
百聞は一見に如かず、ということで。
H28年度の試験を、実際に解いた時の残骸です。
以下で、一つ一つ解説していきます。
最終的な解答を、問題の横に書く
「問1」の左上に「1」と書いてますよね。
これが、自分の導き出した最終的な回答です。
(1に書いた大きなマルは、答え合わせした時のやつなので、それは気にしないでください)
大事なことなのですが、問題用紙に解答を書いてから、マークシートへ書き込みます。
これは、見直しの効率を上げる目的と、マークシートの記入ミスを防ぐ目的があります。
絵を描くと理解度が上がる
右下の空白に、絵をかいていますよね。絵、というか、相関図です。
文字だけだとわかりにくいので、相関図を書けば理解できるようになります。
きれいな図はいりません。自分がわかる程度で構わないです。
私もかなり省略していて、「保佐人」のことを、「保」と略しています。
「正しいものはマル」、「正しくないものはバツ」で書く
問題文を読んで、正しい選択肢にはマル。正しくないものはバツ。
これは、不変の法則です。
例えば、「正しくないものを答えよ」という問題で、自分の回答がバツ(正しくない)だった場合。
こういう場合に、「正しくないから、問題としては正解という意味で」マルを書いたら、後で混乱します。
「正しくない選択肢に、マルがついてる」状態になるからです。
ですから、「選択肢は正しくない」という意味でバツを書きます。
ちなみに、画像でイの選択肢がうにゃうにゃなっているのは、合ってるかなー、間違ってるかなー、でマルとかバツとか書いたからですね。
わからない問題は、仮の答えで埋める
選択肢の4つ中、3つがわからない場合。
こういう場合は、考えてもほぼ答えは見つかりません。
飛ばして次の問題に進んだほうがいいです。
知らないものにしたいして頭を使っても、知らないものは知らないので。
ただし、必ず「仮の答え」をだしてください。
そして、マークシートも塗りつぶしてください。
問題を答え忘れて、マークシートがひとつずつ段違いになる、というリスクが減ります。
マークシートは、解答するたび、塗りつぶす
問題を1問解く ⇒ マークシートを塗りつぶす
を、してください。
あとでまとめてマークシートとをぬりつぶす、はお勧めしません。
なぜかというと、「答えがわかってても、マークシートを塗りつぶしてないと合格しないから」。
あとでまとめてマークをしてもいいのですが、仮に、「時間が足りなくて全部答えきれなくて、マークシートが塗りつぶせなかった場合」必ず落ちますよ!
それとか、腹痛で途中で退場した場合とか。
可能性は低いと思いますが、そういうリスクを減らすため、1問解くたびに、マークシートを塗りつぶしましょう。
自信のある選択肢には、スラッシュを入れる
「ゼッタイに間違っていないと確信をもてる」選択肢には、スラッシュを入れます。
画像では、私は「ウ」と「エ」の回答に自信がありました。
ですので、両者にスラッシュをいれました。
こうすることで、悩みの対象は「ア」と「イ」だけだと、はっきりとわかりますよね。
見直しの効率化と、心理的な負担が減る効果があります。
ただし、この場合、スラッシュを入れた自信のある問題でも「日本語の読み間違いで、ホントは間違ってる」という可能性もあるので、見直しの時は、ちょっと注意してください。
時間に余裕があれば、見直しの時にスラッシュ問題も再度 解いてください。なければ、スラッシュ以外の選択肢の見直しだけ、というかたちでもいいです。それだけで効率的に見直しができます。
自信のある問題にもスラッシュを入れる
先ほどは、選択肢にスラッシュを入れました。
自信のある「問題」にも、スラッシュを入れましょう。
画像では、「問題1」です。ここにでっかくスラッシュを入れていますよね?
これは、「この問題は理解して回答した」という自分へのサインです。
つまり、正解している可能性が高い問題。
見直しする際は、省いても良いと判断できる問題です。
問題は、「よく」読む
「日本語の読み間違い」「勘違い」「早とちり」
本当はわかっていたのに・・・。
模擬問題を解いた後、答えあわせをすると、そういう問題ってありませんか?
しょうもないミスを回避するため、文字は飛ばさず、一字一句、文字を追って読む「クセ」をつけてください。
雰囲気で文章を飛ばさないように気をつけて!
「及び」「並びに」などの、接続詞の用法の違いを知る
法律用語において、「及び」と「並びに」は、厳密に使い分けられています。
こちらのページが、非常に役に立ちます。
一度は、ご覧ください。
http://adminn.fc2web.com/houmu/kisoyougo/kisoyougo.html
全てを理解する必要はないと思いますが、「ああ、そういうこと」となるかと。
日本語が読みにくい場合(特に区分所有法など)は、もしかしたら、接続詞を正しく使っているがゆえに、読みにくくなっているかもしれません。
一応、ルールは知っておいてください。
ヒントになるかもしれません。
見直しはする
当たり前っちゃ当たり前ですが、見直しはしてください。
「ゼッタイにあっている確信がある」という問題でも、「もしかしたら間違っているかも」という前提で、疑ってかかってください。
経験上、それで1点くらいは稼げます。
試験の裏技的な話
特に裏技というわけではないんですけど、問題によっては、よく読めば「日本語的にあり得ない」選択肢や、「それが正しかったとしたら、日本終わるよね」みたいな選択肢が出てきます。
「受験生をひっかけてやろう」と試験元が頑張るが故の弊害です。
そんな対策に、うってつけの本があります。
この本は、「業務」の理解度を上げて合格するのではなくて、「試験」の理解度を上げる類です。
正攻法ではない部分もあります。
説明しにくいので、ものはためしで買ってみてください。
ただし、合う合わないもあるので、「見なければよかった」という方はいると思います。
「自分は素直だ」と思うなら、やめたほうがいいか。
小手先のテクニックに振り回されるだけなので。
逆に合格が遠のくかも・・・。
(個人的にはすごくおすすめします、「ポイントを突く」という解説は一見の価値あり)
持ち物 編
- シャーペン2本+鉛筆2本
- 消しゴムは3つ
- 時計は二つ
- テッシュ・ハンカチ
- それと、仕上げのテキスト
- 受験票
- お財布
- 免許証
文房具の用意は過剰気味ですが、なくなったら答えられないので、予備の用意はしてください。
消しゴムは、100均の安いやつじゃなくて、少し高いやつがいいですよ。
マークシートを消すときに、安いプラスチック消しゴムだと黒いのが残りやすいので、少しタイムロスです。
時計は、会場にないことが多いです。
試験管が、30分刻みくらいで教えてくれることも多いので、なくても困らないとは思いますが、あるにこしたことはないです。
急な電池切れに備えて、100均のものでもいいので、一つ余分に持っておくと安心です。
シャーペンの動作不良なんかに備えて、エンピツも予備を。
(まあ、なくてもかまわないですが、お守りみたいなもんです)
「試験当日に気にしないといけないことは、極力なくす」の精神で。
あと、受験票と、お財布と、免許証も持っていきましょう。
エンピツの類は、なければコンビニで買ってもいいので、そこまで神経質にならなくていいですが、上記のものは必須です。
万が一、受験票を忘れたら
もし忘れたら、当日、会場で本人確認をしてもらわないといけません。
そのために、免許証は必ず持っていきましょう。
(受験票がなくても受験は、たぶん、できると思います。忘れたことはないのですが、試験会場で、「受験票ない方はコチラ」みたいな看板はよく見ますので、なんとかなるかとは思います。とはいえ、一応、私の言葉は信じずに試験先に聞いてみてください)
受験票なんて忘れないことが第一です。
前日にカバンの中に全部詰め込んでおいて、忘れないようにしましょう!
で、どうしても忘れちゃったら、そん時はそん時で対応できるだけの準備もしておきましょう。
(受験票を取りに帰って遅刻、と変わらえません。ギリギリ間に合っても気持ちも焦ってろくなことありませんすね。忘れちゃった場合は、あせって家に帰らず、まずは受験先に問い合わせて、無くても大丈夫かどうか聞いてみてくださいませ。また、早めに出発して昼食を
そのほかの話
よく寝る
前日は良く寝て、朝はちゃんと起きる。
寝起きすぐは頭が動きません。
食事はしっかり取る
朝ごはんはちゃんと食べてください。
お昼ご飯は、あんまり取らないほうがいいかと思って、私はそうしています。
お昼ご飯食べたほうが力が出るなら、食べたほうがいいと思います。
(まあ、気持ちの問題というところもありますけど。科学的には、「血糖値の上昇・下降で起こる体調の変化」、的な話です。私は詳しくないので、気になるようならぐぐってくださいまし)
トイレは直前に行く
トイレは、必ず試験の直前に行ってください。
混んでいるかもしれませんが、試験問題を配るなどの時間があるので、スタートしてからでも多少は時間に余裕があることが多いです。
試験当日 編
試験学校の冊子を活用しよう
試験会場で、各試験学校が「最終チェックポイント」みたいな冊子を配っています。
ありがたく片っ端からもらいましょう。かなり有益な情報がかかれています。(あと、ティッシュくれたりします)
試験会場に到着したら
試験会場には、できれば30分ほど前についてください。
(それよりも早くつけるなら、そのほうがいいと思います。遅刻も防げますし)
そして、ゆっくりと周囲を見渡してください。
みんな、なにやってますか?
本を開いて問題を解いている人、スマホを見てる人、友達と話している人(だいたい「勉強してねーすわー」とか言ってます)、いろいろです。
年齢は? 男女比は?
まあ、たぶんおっちゃんばっかりだと思うんですけど・・・。
いろんな方が、いろんな形で試験を受けに来ています。
どうですか、皆さん必死でしょう。
なんだか勝てそうな気がしませんか?
全員に勝つ必要なんてないんです。
割合で合格する試験なので、「36点を取れば合格する」のではなくて、「100人の中で15人以内になれれば合格する」んですよ。
目に見えるやつらは、カボチャかパンプキンばっかりです。
どうですか? 簡単に思えてきませんか?
有象無象は蹴散らしましょう。
まあ一種の自己暗示みたいなところありますが、なんにしても、「落ち着く」ことが必要です。
試験に飲まれないことが大事。
試験が始まったら
試験官の「はじめ」の声があったら、すぐに問題に取り掛かるんではなくて、ペンを置いて、深呼吸しましょう。
どうせ1分ボーっとしてたところで、結果は変わりませんよ。
2時間もあるんですから。
(ボーっとしてたら高確率で試験官と目が合って「ん?どうしたの?」って顔されますが気にしてはいけません)
で、ひとしきり落ち着いたあと、とりあえず名前書いてから、試験問題に取り掛かりましょう。
焦ってもいいことないので、周囲のカリカリという音に引き込まれないこと。
自分のペースを作る、というイメージ。
焦らない。
以上
思いつくところらへんは以上です。
何度も試験問題といてると、「自分の型」みたいなもんができてくるとは思います。
私は、上記のようなものになりました。
(他人の解き方はしらないので、よくわかりません。特段に珍しいもんではないと思いますが・・・)
ひとそれぞれ やりやすい方法もあるでしょうから、「これがいい」というわけではありませんけれど、まあ、何かのご参考になれば、と思います。
勉強方法は以下のページでご紹介しています。