組合運営関連

分譲マンションで、会社設立の登記をしたい

会社設立のため、オーナーとして所有する分譲マンションの1室を、事務所として登記をしたい。

 

昨今の社会的事情からも、フリーランスとして活躍する方が増える傾向にあります。

なんだったら、今後、ドンドカ増えていくだろうと思います。

そうなったら、自宅兼事務所、よくある話ですね。

 

さて、では分譲マンションに、事務所としての登記をしていいのか、という話。

 

管理規約の解釈は?

世の中のマンションに多く採用されている標準管理規約によると、

区分所有者は、その専有部分を専ら住宅として使用するものとし、他の用途に供してはならない。

と規定されています。

このため、購入した(あるいは借りた)分譲マンションの1室を、住宅以外で利用することはできません。

 

ちなみに、「専ら」というのは「もっぱら」と読みます。

「専ら」とは、「そのことだけに」というニュアンスで、つまり「専ら住居として使用」とは、『住戸として使用する「だけに」してね』ってな感じです。

ですので、ネイル教室や、整体の施術、英会話教室、ピアノ教室なんかは、よくある分譲マンションではできません。

(できるマンションもあるので、そこは個別に確認してください)

 

事務所としての登記は、住宅での利用?

前項では、「実態として事業に利用しているケース」について説明をしました。

 

しかし、「実態としては日常生活を送っているだけ」というケースは非常に多いです。

例えば、パソコン1台で仕事をしている系の人たちです。

登記はしてるけど、平穏に日常生活を送っているだけの人たち。

 

この人たちが、自宅の1室を「事務所としての登記」をしたことによって、「住宅での利用」ではなくなるのか?

これについては、「あんまり関係ない」と解釈してよいのでは、と思います。

事務所としての登記状況は、住居として利用しているか否か、には関係がないですし。

 

もちろん、例えば、お客さんと住宅で打ち合わせをするとか、そういうのがあれば違います。

「友達呼ぶのと変わらないじゃん」とか言い出したらキリがないのでダメです。

 

かといって、「事務所登記だけなら良い」という解釈がOKという事もない

言葉の線引きなんですよね、こういうのって。

 

確かに、「登記はしたけど、住宅として利用」している。

じゃあそれで万事OKか、というと。

そういうわけでもない。

「だって事務所として登記したんでしょ」ってわけで。

それが、将来何らかの大きなトラブルに繋がる可能性だってある。

(あの人が良いのであれば私だって、がエスカレートする可能性もあるから、今は良くても・・・)

 

だから、それだけでOKとも言えないし、NGとも言えないし。

標準管理規約だけを読むと、そんな感じ。

 

管理会社としての回答

もし、住んでる人から「登記していい?」って聞かれた場合。

管理会社としては、ふわっとした答えを返すほかない、というのが現状かと思います。

 

理由は、標準管理規約だけだと、ダメともイイとも言えないから。

 

なので、管理会社の正解としての対応は「その旨、理事会に報告して判断を仰ぐ」というのが答えとなるかと。

そのうえで、管理規約を改正するなどして、「どこまでならOK」という線引きを明確にする事までしておくと親切ですね。

 

実際、事務所として登記したところでデメリットってないですし、ある程度までは認めていいんじゃ?って思うんですよね。

 

実際は?

あんまりルール化までをきっちりしてる管理会社や、管理組合ってないんじゃないかなあ?

って感じです。

厳密なルール設定をしてる、なんてものは、あんまり聞かない。

 

というか、登記程度なら、住人さんが独自にやってる、ってケースが多いですね。

管理会社に連絡して、「登記していいかどうか」を聞く人って、あんまりいないと思います。

(たまにいますけど、知らないだけでもっとたくさんいると思う)

 

実際、やる側として、管理組合や管理会社には報告すべき?

(正式な手続きを踏むのであれば)管理組合へ報告して、正式に許可を得るべきです。

言わないのであれば、コトが露見した後にややこしい話になると思うので。

 

この場合、管理会社の許可ではなくて、管理組合の許可をもらっておいた方がベター。

後々、言った言わないのトラブルになっても困るので、できれば書面でOKの回答もらいたいなあ。

めんどくさがれると思いますけど・・・。

 

正式に許可を得るのであれば、

  1. 事実上、事業所としての利用はせず、日常生活以上の利用はしない事。
  2. 特に人の出入りもない事。
  3. 何らかの問題が発生した際は、誠意をもって対応する事。
  4. 将来、管理組合でルール化がされ、禁止された際にはそれに従う事。

これくらいを書面で確約すれば、管理組合もダメっていわないんじゃないかなあ。

申請する方が4番を飲めるかどうかは微妙かと思うので、言わなくてもいいかとは思いますが。

 

まあ、とはいえ、いろんな管理組合さんがあるので、強硬にダメって言われるケースも考えられます。

マンションを購入してから登記していいかどうかを迷うのではなくて、購入前にきっちり確認しておいた方が良いと思います。

(ただし、回答には非常に長い時間がかかると思います・・・ひどいと1年とか・・・)

 

ふぁいと!

ABOUT ME
はじめちゃん!
はじめちゃん!
分譲マンションを管理する会社に勤めています。 資格:管理業務主任者/マンション管理士/宅地建物取引主任士/マンション維持修繕技術者/二級電気工事士/建築業計理士二級/二級建築士/1級船舶免許

POSTED COMMENT

  1. 裏方理事長11回目 より:

    コメント

    裏方解釈ではダメです
    事務所登記すること自体が専ら住居ではないことを意味します

    事務所登記するならそういったオフィスを借りるべきです

    >ふぁいと!

    とんでもない
    そんなものに時間をつぶされるのは迷惑
    とんでもないとんんでもない

    そんなのみとめればすべてが崩壊する
    追い出す!

    わらわら(*^_^*)

  2. >事務所登記すること自体が専ら住居ではないことを意味します
    その解釈も否定できないです。

    >そんなのみとめればすべてが崩壊する
    管理会社側も同じ理由で否定している気はしますね。

    グレーな部分ですね。
    ややこしいので先に決めといたほうがいいと思うけれど、その意思決定もややこしいことになるだろう、というジレンマ。

  3. 器用人 より:

     建て替え前、建設会社の社宅として、法人名義で登記された住戸がありました。 社宅ですので家族と共に住宅として使用していますので、他の居住者と居住状況は変わらず、問題も起こしませんでした。 依頼すると社宅にも関わらず、理事にもなっていただき、専門的知識が役に立ちました。 無関心な区分所有者が、いやいや役員になるくらいくらいなら、その方(賃借人)が役員になった方がずっとましです。 以前居住していたマンションでは、お茶、お花の先生がおられ、お稽古に来られる方がありました。 大人数が通行するので賑やか(人によるとうるさいと感じるかもしれません)でしたが、お稽古中は静かで、出入りの時だけにぎやかですので、法事等の多人数の訪問と変わりはなく、問題があったようには聞いていません。 建て替えの際、1階なので、ベランダ側からの入場とサッシの変更を希望されましたが、共用部分は変更できない旨お伝えし、納得していただき、専有部分でお茶のお稽古用に掘り窯をオプションでお付けになりました。堀り窯は掘りごたつと同じく、管理は区分所有者です。 建て替え後も、お弟子さんの駐車問題以外は聞いていませんので、外部駐車場(近所のコインパーキング)の使用をお願いしておきました。

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