「管理業務主任者試験」　独学での合格に必要な勉強時間

管理業務主任者試験は、合格率が約20％程度の国家試験です。

難易度としては、「独学でクリアできる」程度。

が、だからといってそれは簡単というわけではなく、努力が必要です。

今回は、「合格までにどの程度の勉強時間が必要か」というお話。

ちなみに、ここで書いた時間は、「合格が安心できる程度に、高めの得点ができるまで」を想定しています。

具体的には、安定して30点後半を得点できるくらいです。

35点前後が平均点で、「実力を出せれば受かるね！」程度の仕上がりは想定していません。

「知識ゼロ」の場合の、独学での勉強時間

何の知識もない場合は、約500時間～700時間程度です。

優秀な方は別ですが、本当のゼロから始めるとなるとこの程度は必要かと。

1日2時間を勉強にあてて、300日で600時間なので、約10ヶ月くらいかな。

体感ですが、多くの方が試験開始の3ヶ月ほど前から勉強を始めている気がします。

その場合、実際は200時間～300時間程度の勉強時間で試験に臨んでいるのでは？

なかにはそれで受かる人もいますよ。

が、ゼロから始めたのでは、勉強時間が足りないように思います。

（試験慣れしているか、優秀な方か。あるいは、2年目の受験なら十分間に合います）

「民法に関する基本的な知識がある」状態での、独学での勉強時間

200時間～300時間程度で十分です。

「民法に関する基本的な知識」とは、宅建合格者程度の知識を指します。

「大学で法を修めた」、という場合もこれに該当します。

管理業務主任者の出題範囲は、大きく分けて、

という区分けです。

民法の知識があれば、民法の分野はもちろんのことながら、更に、区分所有法・組合運営の二つについても、基礎学習をショートカットできる程度の予備知識があるはず。

マンション適正化法については、それほど難しくありませんから、ゼロからスタートは建築関連の知識だけです。

断然早いです。

私が管理業務主任者試験を受けた時の話

私の場合、宅建⇒管理業務主任者と受験しました。

その経験からも、管理業務主任者試験の勉強の際、少なくとも民法の部分では、宅建の知識から追加して、特別に理解しなければならない点はありませんでした。

宅建と比較しても、民法の出題レベルは低いように思います。

「マンション管理 実務者」の、独学での勉強時間

100時間～200時間程度。

もちろん、実務の経験年数や習熟度にもよりますね。

入社初年度だと、もっと気合を入れないといけないかな、とは。

なお、実務者、とは、「マンションの管理会社で働いてる」という方を指します。

これには、マンションの現場に配属され、点検や居住者対応・清掃を行う、いわゆる「管理人」の業務は該当しません。

マンション管理会社の事務所で、マンションの運営に関する実務を行う仕事をしている方を指します。

（「フロントマン」と呼ばれる職業の方です）

マンション管理の実務者が全く勉強せず管理業務主任者試験を受験してみると・・・

ちなみに、私は実務者です。

5年ほど前に、管理業務主任者の試験にも合格しています。

で、そんな私が、まったく予備勉強せずに、2016年度の管理業務主任者試験をやってみました。

31点でございました。

合格点は、35点ですね。

落ちてますね！！

使わない部分の知識は忘れちゃうんですよね。言い訳ってわけでもないんですが・・・・ｗ

実務者からしたら、私と同じ程度の理解度からのスタートだろう、と思いますよ。

新入社員ならもう少し低いかも。

平均30点から合格レベルまで点数を上げるのに、100時間～200時間程度は必要、かな、と。

試験慣れしてて早い人は、50時間くらいでも間に合うかもです。

必要な勉強時間を調べるときに大切なこと

スケジュールを組む事です。

「1日何時間試験勉強に充てられるのか」という話です。

例えば、1日2時間300日を継続したら何時間ですか？

単純計算ですね、600時間です。

300日も、1日2時間も、結構長いですよ？

300日と言えば、約10ヶ月です。

12月に試験があるとして、2月には勉強を始めないと間に合わない計算になります。

実際には、休日に頑張る日もあるでしょうし、疲れてできない日もありますからね。

ご自身のレベルで大まかな勉強時間の概算がつかめたら、しっかりとスケジュールを立てて、余裕を持って勉強しましょう！

管理業務主任者試験の勉強方法については、以下にて書きましたので、是非ご覧になってください！