給湯器の故障の中でも非常に多いのは、「自動湯はりができなくなった」という故障です。
- 追い焚きアダプターからお湯(水も)が出ない
- エラー502が表示される
- シャワーは問題なく使用できる
という特徴があります。
これがどのような故障なのか、についてご紹介します。
故障現象のおさらい
現象としては、給湯器の『自動』ボタンを押したときに、
お風呂の金属のアダプターからお湯が出ない
という故障です。
故障している部位
最も疑われるのは、『電磁弁の故障』です。
『シャワーにお湯を送る』配管と、『湯張りにお湯を送る』配管は、もともとは一つです。
電気的に動く弁を使用して2つに分ける制御をしています。その『電気的に動く弁』のことを電磁弁と言います。電磁弁が故障したことによって、シャワーと湯張りの切り替えができなくなっている、というのが、ざっくりとした説明です。
電磁弁。(「湯はり水コン」と呼ばれています)
故障の原因
正確にはわかりません。個別のケースによりますしね。ただし、数年使った上での故障であれば、一般的には経年による劣化と判断します。
10年~20年くらいでよく壊れます。
電磁弁が壊れた(エラーコード502が出た)場合の対処
給湯は問題なく使えるはずです。短期的には、「シャワーで済ませる」または「蛇口から湯船にお湯をためて過ごす」ことになります。
対応方法は3つです。
- 修理する
- そのまま利用する
- 本体を交換する
まずは電源コンセントの抜き差しをやってみると良いかも
給湯器本体の電源を一度切ってしまうことで、エラーが消えて使えることがあります。
やり方はカンタンです。給湯器本体に電源コンセントがついています。家庭用のコンセントと同じです。それを一度抜いて、1分ほどおいたあと、もう一度入れ直してみましょう。この場合、時計の時間設定や、湯張り設定(保温時間の設定)なども全部リセットされますから、再設定が必要です。ご注意。
稀に、主電源を抜くことで、基盤等の部品が壊れてしまうことがあると聞きます。
私は遭遇したことはありません、稀なことです。
なにか、微妙なバランスで動いていた電気関連の部品が、電源の抜き差しのショックでぱったりと壊れる、という話のようです。
そういった可能性もある、ということを認識していただいて、最終的には自己責任でお願いします。
修理の方法と金額
電源の抜き差しで直らなければ、修理が必要です。部品を取り替える修理となりますので、業者さんに任せることになります。
(ご自身で取替をされる方も中にはいるようですが、自己責任の範囲ですね)
交換は、30分~1時間程度で完了できるだろうとは思います。費用は、2.5万~3.5万程度です。
そのまま利用する
壊れててもお湯を作る機能は問題ありません。事実、「お金がかかるなら」と、しばらくそのまま利用されて、いいところで新しく本体を交換される方もいらっしゃいます。
本体を交換する
修理費用が、2.5万~3.5万円。故障をした部品は、今回は電磁弁が原因と思われますが、仮に、電磁弁を取り替えたとしても、他の部品は数年が経過しています。
給湯器の寿命は、10年程度、と言われています。もしかしたら、『同じタイミングで他の部品が壊れるかもしれない』という可能性は常に頭に入れておくべきです。
給湯器本体の交換費用が、約15万~20万円。
どちらがいいか、ということは言えませんが、一つの目安として、利用開始から15年以上経過していたら交換したほうが良いかな、と思います。
↓のページでも調べたとおり、15年~20年くらいが給湯器の寿命かなと思われるからです。
まとめ
自動湯はりができない、ということは、湯張り水コンという部品が故障している可能性が高いです。メーカーによる修理が必要となりますので、お使いのガス機器のメーカーにご相談ください。
目安としては、10年~15年程度であれば経年劣化による故障(自然の故障)と思って頂いて問題ありません。よくあることです。(経験上、一番壊れやすい部品かと思います)
他の部品が壊れてしまう可能性も高いですから、10年であればギリギリ修理を検討する年代、15年であれば交換を検討されたほうが、総合的にリスクは少ないと考えられます。
見積もりを取るなどして、修理と交換の比較をなさってください。
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点検商法ですね~。
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