ガラスの熱割れ。
ご存知ですか?
熱割れについては、以下のページが詳しいです。
リクシルの熱割れ解説ページです。
http://tostem.lixil.co.jp/support/troubleshooting/door/sash/case01-22.htm
この、ガラスの熱割れ。
は、誰が修理するのか、というのが今日の話です。
ガラスの熱割れはだれの責任か?
メーカー側の責任?
熱割れは、様々な要因によっておこります。(詳しくは調べて頂ければと思いますが、起こる可能性であれば多くのガラスにその可能性があります)
しかし、製品として世に出ているものが、「何もしてないのに壊れました」なんて、ユーザーからしたら施工不良か、製品の不良を疑いますよね?
が、「起こりうる」問題として、通常、メーカーはこれを保証しません。技術的にも、ゼロにすることは難しいみたいです。
(上記は一般論として、です。一応、メーカーなり販売者なりに聞いてみて頂いたら、個別に何か別の回答があるかもしれません)
マンションの責任?
ガラスは共用部分です。
であれば、マンション管理組合がそれを負担してくれるのか、というとそうではありません。
窓ガラスは、専有使用権が与えられている場所だからです。
専有使用権とは、「共用部分を、その住戸が独占的に使用できる権利」のことです。
窓ガラスの他には、専用庭や、ベランダ、ポーチなどが該当します。
で、この専有使用権を与えられている部分の修理が発生した場合はどうするのか。
これも管理規約に決められていて、「通常の使用に伴うものについては、その専用使用権を有するものがその責任と負担でこれを行う」としています。
このあたりは、以下のリンクが詳しいです。
マンション管理センターHPより、「ベランダ等専用使用部分の管理」についてのページ。
管理組合は、「熱割れ」を、「通常の使用に伴う」損耗と判定します。
よって、マンションも負担してくれません。
(マンションによって個別のルールを設定しているかもしれないので、念のため、管理組合なり管理会社なりにお問い合わせくださいませ)
結局、窓ガラスの修理は、自己負担
窓ガラスが割れた場合は、上記の規定に従い、「部屋の持ち主が修理」します。
例えば、「物をぶつけて割ってしまった」ようなケースは「自己責任において、(そして自己負担で)修理していただく」ということです。
当然といえば当然ですよね。
熱割れの場合も、同じように、個人が修理をする、というのが、一般的なケースです。
注意:指定のガラス屋さんや、施工方法があるのかどうかはマンションによります。
「どのような方法で修理すべきか」、という点は管理組合なり管理会社なりにお問い合わせ下さい。
ガラスの「熱割れ」にマンション保険は適用できる
「熱割れ」を、自然劣化と言えばよいのか、製品の不具合と言えばよいのか、まあ、どのような原因と言えばよいのかはわかりませんが、いずれにせよ、マンション保険のうち、「破損・汚損特約」が適用できるケースがあります。
主要な代理店に確認しましたところ、
- 損保ジャパン日本興和 ⇒対象
- 三井住友海上火災保険 ⇒対象
- 東京海上日動火災保険 ⇒無責(対象外)
との回答でした。(これってここに載せていいよね?ダメ??)
とはいえ、全ての熱割れが保険の対象か、という話ではなくて。
一つ一つの申請に対して、対象か否かを保険会社が判定します。
申請をしないとわかりません。
マンション保険の内容ってそうそう違わないですが、このような微妙な違いもあるみたいです。
あと、管理会社や保険代理店ですらも、保険が適用されるかどうかを知らないケースもあります。
熱割れだなあ、と思ったら、「保険が使えるはずなので確認して欲しい」と言ってよいかと思います。