マンション。
法律的には、共同住宅といわれたりしています。
ちなみに、建築基準法や消防法では、賃貸マンションと分譲マンションとで、特に違いはありません。
・・・ないと思います。実務的には分けたことはありません。
建築基準法にも、二つを区別するような文面は無かったように思います。
思います!
共同住宅では、二方向避難が義務付けられている
そしてマンションでは、二方向避難がウンタラ、と言われています。
何か。
逃げる道は複数作って、有事の際、逃げ場がない、ってのを回避しましょうね!そういう話です。
玄関が燃えてたらベランダに逃げるしかないですもんね。二つあったほうが安心です。
簡単にまとめると、玄関からも逃げられるし、ベランダからも逃げられる。
二方向避難って、そういう感じです。
玄関はいいとして、ベランダ。
ベランダ避難ハッチ。
ベランダにある、金属のフタです。
↑こんなやつ。
フタをあけると、
↑こんなやつ。
金属のハシゴがバラバラバラーっと下に降りて、逃げられるようになっていますが、そもそもこれ、ブーちゃんや老人は絶対無理です。
ていうか、健常者が降りようとしても若干怖い。あと、汚くて触りたくない。
このご時世にこんなもんが通用すると思ってんのか、そういう気持ちです。
避難ハッチはついている部屋とついていない部屋があるよ!
入居してみるとしみじみ思うのですが、この避難ハッチ、案外と邪魔です。
ベランダの、わりあい真ん中らへんについているので、そのスペースがなんだか使えない。
布団干せないし踏むとうるさいし。(踏んじゃだめです)
でも、前述のように、法令で設置が義務付けられています。
じゃあどうするのか。
単純なことなのですが、ついていない部屋に入居すればいいんです。
1フロアの数にもよりますが、だいたい、角部屋と真ん中らへんについているケースが多いですから、内覧なんかの機会に、ベランダもご覧になられては如何でしょうか?
ちなみに、この避難ハッチ。
点検が必要です。多くのマンションでは、年に2回点検をしているはずです。
賃貸マンションでは3年に1回ってところもあるかもしれませんね。(ガッツリ法令違反ですけど)
今までのマンションですと、消防の点検の際は、部屋の中の『火災感知器』と、この『避難ハッチ』の二つを点検していました。
押入れの中や洗面所、台所を見られて恥ずかしい思いをしたり、或いは嫌だからとさぼったりしている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ここ数年は、火災感知器の点検は外部からできるようになったマンションも登場しています。
そういう仕組みに対応したマンションですと、なんと、住人が不在でもバッチリ点検ができてしまいます。
すごい進歩です。業者さんも楽でいいです。
しかし、この避難ハッチだけはどうしても外部から点検ができませんので、入室が必要です。
避難ハッチがある部屋って、それが邪魔なだけじゃなくて、年2回の点検まで受けなければならないのです。
あったから大きな不利益がある、というものでもありませんし、有事の際はすぐに逃げられるので安心という向きのご意見もあるかもしれません。
でもまあ、私なら、コイツがない部屋を選んで住みたいなあ。そう思います。
避難ハッチに誰かが物をおいて困っている方へ