電子ブレーカー。
以前、電子ブレーカーについて書きました。
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今回は、ソレの良くある質問と答えです。
だいたい、気になるポイントはどこのマンションも同じですね。
まとめました。
ご参考になれば。
Q.電子ブレーカーとは、どのようなブレーカーのことですか?
電子ブレーカーとは、「主開閉器契約」専用のブレーカーのことを指します。
通常のブレーカーとの最大の違いは「電流をデジタル回路(CPU)により正確に計測すること」です。
(通常のブレーカーは、バイメタルによる制御を行っており、かなりアバウト。また、周辺環境(温度など)にも左右される)
電子ブレーカーを設置することによって、電力会社と「主開閉器契約」を結ぶことが可能となり、結果、電気代の削減が実現します。
Q.『負荷設備契約』と『主開閉器契約』の違いについて教えてください。
通常の『負荷設備契約』とは、設置されているマンションの設備(エレベーター、エアコン、給水ポンプなど)の定格容量に基づいて行う契約です。
対して、電子ブレーカーを設置することで契約ができる『主開閉器契約』については、電子ブレーカーの設定容量にあわせて契約を行う事ができます。
そのため、マンション設備の「設置状況」ではなく、実際の「使用状況」にあわせた、メリットのある契約が選択できます。
Q.なぜ、小さな容量で契約できるのですか?
ブレーカー(通常のブレーカー、電子ブレーカー共に)とは、定格電流をこえると即座に作動して電源を遮断するものではなく、一定時間その状態が継続した場合に遮断します。(法律でそう定められています)
電子ブレーカーは、電流をデジタル回路(CPU)により計測していることから使用電力を正確に計測ができます。
そのため、一時的に過電流が流れても法定時間近くまで遮断しないという設計が可能となり、結果、通常のブレーカーよりも契約サイズを小さくしたとしても、法律を守って遮断ができる、という考え方です。
Q.では、電気使用量の節約にはならないのですか?
一切なりません。
電気代を削減する意味での「節電」であり、「電気の使用を抑える」効果はありません。
Q.電子ブレーカーを導入することのデメリットはありますか?
導入に際し、特段にデメリットはありません。
但し、マンション内で大きな設備変更があった場合は、契約容量の変更が必要となる可能性があります。
その際は、電子ブレーカーの入替費用や、調整費用などが必要となりますので、その点はご留意ください。
Q.電子ブレーカーが故障し、電源が遮断されることはありますか?
故障する可能性はありますが、その場合でも電源は遮断されません。
なお、故障した場合でも、遮断すべき時には現在設置されている安全ブレーカーにより電源が遮断されますので、安全は担保されています。
【コメント】
上記の理由から、メーカーからは、電子ブレーカーが「通常の壊れ方」をした場合、ひょっとしたら故障に気が付かない可能性があるかも、との説明を受けています。
(電子ブレーカーが故障したとしても、電気系統が問題なく動き続けた場合は、気が付きようがないので)
電子ブレーカーと通常のブレーカーは、並列に設置するとのことです。
(通常のブレーカーを取り外し、新しい電子ブレーカーに入れ替えるわけではなく、通常のブレーカーは触らない)
メーカー曰く、初期不良の発生率は0.0001%程度、とのこと。
ウソかホントかはわかりません、というか、故障に気が付いていないだけじゃないの?という気がしないでもないですが、まあ、一応、いまのところ壊れたなどのトラブルはきいたことがありません。
Q.導入メリットに信憑性はありますか? また、電気代が安くなったことを確認する方法はありますか?
基本料金が変更となりますので、確実に電気代は削減されます。
毎月の電力会社からの請求書でご確認頂けます。
Q.工事の際、停電しますか?
1時間程度の停電があります。
ただし、停電する回路は、電子ブレーカーに接続された部分に限ります。
(多くのマンションは、機械式駐車場・エレベーター・給水ポンプ、などの共用設備のみ)
そのため、部屋の中の電気や、マンション廊下の照明には影響ありません。
以上
よく聞く話はこんなところでショウカ?
ご参考になればー。