管理組合あての匿名のお手紙。
内容にもよりけりですが、基本的なスタンスは、
「匿名の投書には対応しません」
これが通常の受け取り方です。
【主な理由】
- 投書への返答をしたくとも、相手方がわからなければしようがない
- 解決のための相談もできない
- 意見(苦情?)を言う以上、それを言う側にも一定の責任がある
- そうなると、責任の所在が曖昧
- 自分は安全なところから隠れて匿名で投書は、少々ずるい
ほったらかし?
匿名のお手紙。
だからといって、ほったらかしはよくありません。
よくありませんので、掲示板に「匿名の書面には返答できませんので、返答をご希望される場合は、お名前を教えてください」と、案内を掲示します。
お手紙の内容については、合理性があれば協議・検討はして良いと思います。
言う側に言い分があることはわかるが、言われる側にも言い分はある
言う側にもいろいろあるでしょうが、言われた側にもそれなりに思うことがあります。
思うことがあれば、言いたいこともある。伝えたいこともある。
ネガティブな感情にしても、あるいは、ポジティブな感情にしても。
そんななかで「匿名で」お手紙をだす、ということは、そのすべてを拒絶すること。
言うなら聞こうよ、私はそう思います。
それでも匿名で出したいとき
匿名でお手紙を出す、という行動の裏には、「言うことでトラブルを起こしたくない」という、<人間としてごくごく当たり前の>心理が働いています。
苦情の発信者が誰であるか、ということなど知られれば、逆恨みされる可能性もありますし。
穏便に済ませたいからこそ、匿名で意見を言うのです。
理解できる話です。
その結果、穏便に済まなくなるケースも多々あるのが難しいところです。
とはいえ。
それでも、できれば管理会社の担当者とは、「実は・・・」と、打ち明けられるくらいの信頼関係を築いておきたいものですし、また、逆に管理会社の担当者からすると「その程度の信頼もないのか」と、若干の落胆も感じざるを得ません。
「この人に言えばうまいことしてくれるだろう」という安心感をもってもらうために管理会社も普段から努力を怠ってはなりませんし、また、住人からしても、ひとつ勇気を出してみて欲しいものです。
その結果がどうなるかは、会社としての技能というよりも、担当者個人の人間関係スキルに寄るものが大きいですので、まあ、ヤバそうな担当者なら黙って匿名のお手紙を出すことも決して悪い選択肢ではないとは思います。