組合運営

マンション組合員による、修繕積立金の持ち逃げリスク

マンションの管理組合。

の、運営で付き物なのが、お金の管理とその不正。

 

昔は、積立金を管理会社名義で保管していた(らしい)

余談の話ですが、事前知識として。

 

マンション管理業界が今の形になったのが、いまから20年ほど前。

「マンション管理の適正化法」が施行されたあたり(と、聞いています)

法は、平成12年に施行。

(その頃のことについては、私は、ちょっと間違えたらランドセル背負ってるような年頃なのでよく知りません!)

参考:財産管理の方法の法律の話(注意:PDFが開きます)

http://www.mlit.go.jp/common/000053056.pdf

 

***

 

聞く話によると。

むかしは、「管理会社が、管理会社の名義で、管理組合のお金を保管していた」、そうです。

(かなりの額の現金があったはずですけど、利子とかどうしてたんだろ??)

 

これは、「管理会社がお金を預かってる」状態。

なのに、管理会社は、自社資金と管理組合の資金を混ぜこぜにしちゃってたらしいです。

(一部の不届きな管理会社だけなのか、多くがそうだったのかはよく知りません。財産の分別管理なんて、誰に言われずともごくごく当然の話だとは思いますが・・・どうなんでしょうね、当時の事は私にはよくわからないです)

 

で、管理会社の経営が悪化するなどして資金繰りが難しくなった時。

管理組合のお金を、管理会社(つまり自社)の支払いにあてちゃったらしいんですね。

そうすると、管理会社は、管理組合へお金を返せない、と。

 

そらアカンアカン、ってなわけで、「資金の分別管理を制限する」、いまの適正化法ができた(らしい)です。

(体験した話でもないので間違ってるカモです、あんまりよくわかってません。話半分でお願いします)

 

マンションの積立金は、マンション管理組合が保管する様になった

適正化法が施行されて。

「マンション管理会社は、管理組合のお金を預からない(正確には一時的には預かってるケースもありますが)」となりました。

 

となったので、「管理組合が、管理組合名義の口座で、お金を保管する」、という形式が一般化しました。

なので、今、(私の知る限り)多くの分譲マンションは、「理事長名義の口座で、お金を保管」しています。

 

今日のお話しは、この、「理事長名義の保管」の話についてです。

 

管理組合役員の不正

本題です。

前項までの話は、本筋ではない補足です。

今日のお話は、管理会社、ではなくて、管理組合側の不正

 

これって、案外と根の深い問題で。

私が思う分譲マンションの最大のリスクってここなんですよね。

良さげなページが見つかったので、ご一読どうぞ。

この手の問題です。雰囲気が伝わるかと。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51386

上記ページで紹介されている事例は、恐らく、全部が自主管理物件(だろう)と思うのです。

管理会社が間に入っていて、こんなずさんな会計はまずしないです、たぶん。

信憑書類があるかどうかもあやしい(まーないのでしょうけど)ですし、それでは決算ができないです。

まともな管理会社なら、このくらい会計がやばそうなマンションとは管理契約の継続はしないですよね。

ほっぽらかしてとっとと逃げ出しますよ。

だから自主管理だろうな、と。

 

管理組合員の不正は防げるのか

「ある程度は」防げると思います。

 

「ある程度は」というのは、単に、前項のリンク先で紹介されているような、まあ言っちゃなんですが程度の低い不正であれば、防げる、と。

現場の事はわからないので、あんまり適当なこというのもはばかられるものの。

記事で紹介された文章を読む限りでは、「信憑書類を決算書類に添付して、それを組合員が確認する」という、これだけのことで、大部分は防げたのではないか、という気がします。

最悪のケースを想定しても、1年目で気が付いて、それ以上に被害は拡大しなかったはずです。

「ほんの出来心で・・・」というなら、出来心を起こさせない仕組みを作ればよろしいわけですね。

 

問題は、やる気まんまんの場合です。

 

どうにも防げないのは、理事長の持ち逃げ

冒頭で書いたように、「口座の名義人は理事長」です。

となれば、理事長がお金を引き出せるわけです。

 

例えば、「銀行印を会計役員が保管する」、などでダブルチェックをしているマンションもありますが、これって、理事長の不正には無力なんですよね。

印鑑も通帳も、代表者である理事長が銀行にいけば再発行できるわけなので。

 

どのような方法をとったとしても、名義人が理事長である限り、最終的には理事長が単独でお金を引き出せてしまう。

 

区分所有者といえど、資格も審査もなくマンションを買えばなれるわけで・・・。

(何か対策ってありますか??)

 

管理会社の不正はどうだろう?

マンション積立金の話となると、管理会社の不正うんぬんかんぬんがクローズアップされがちではありますが、私個人の肌感覚では、それって「そこまで重要ではない」って感じがします。

理由は、「最終的には管理会社が弁済する可能性が高いから」です。

管理会社は大手が非常に多いので、被害額は会社の損益から考えると吸収できる額に収まるケースが多いですし。

この辺は法律のプロじゃない私にはちょっとなんともいえませんが、使用者責任もありますし、なんだかんだニュースみてても、管理会社がお金払って和解しているケースが多いように見えます。

 

(会社が破産するくらいになるとちょっとわかんないものの)会社、ないしは社員に非があれば、そら、全力で火消しにくるでしょ?

逃げれば終わりの個人と違って、会社はそのままお商売しなきゃいけないわけですし?

じゃないと、噂が回って、他の組合さんとの契約もなくなっちゃうわけですからね。

それじゃ、致命的なまでに商売ができなくなっちゃう。

 

それに、どう考えたって、管理会社側は社員一人を悪者にして「会社も被害者デス」って顔をしたいはずなんですよ。

だから、よっぽどじゃないと、会社が補償しないケースってナカナカないし、「補償したからそれで終わりで悪びれない」ってケースは多いはず。

 

管理会社が不正をする場合、「管理会社の組織的な犯行」というケースはあんまりなくて、「社員個人の不正」がほとんどなのですけれど、なんで上司や会計部門は気が付かないんだ? って。

それに、管理組合側がしっかりしてたら、まず防げる問題だと思うので、まあ・・・って感じです。

だます奴が悪いのはもちろんですけど、それが嫌なら隙を見せちゃいけないのもやっぱりそういうもんで。

(ホントのこと言えば、監査なんて必要がないくらいに出来上がったシステムが必要なんだと思います。ここについては、いずれは技術で乗り越えたいところですよね)

 

そんな感じです。

久しぶりのうえにまとまりのない文章になりましたね!

おしまい!

ABOUT ME
はじめちゃん!
はじめちゃん!
分譲マンションを管理する会社に勤めています。 資格:管理業務主任者/マンション管理士/宅地建物取引主任士/マンション維持修繕技術者/二級電気工事士/建築業計理士二級/二級建築士/1級船舶免許

POSTED COMMENT

  1. 名無しエリアマネージャー より:

    現役フロントマンです。
    この手の歯に衣着せぬ本音記事は楽しいです。
    これからも正直トークをよろしくお願いします。

    でも本当に国交省も区分所有者もマンション管理士も本質的なことが
    分かっていないよなー。
    問題の根底はそこぢゃないだろ!みたいな。
    まあ、分かっていても大人だから誰も言わないだけか。

  2. ありがとうございまああああす!
    がんばります!

    現状のマンション管理は、社長が大量にいるような状況なのでw
    仕組みの上で、もうどうしようもなく行き詰ってる感があるように思いますね~。
    かといって、代替案もないのです。
    理解力のあるなしで議決権の持ち分を変えるとか、分譲マンションやめちゃうとか、そういう話になっちゃうので。

    AIに任せるとか、そういう方向での解決しかないんじゃないかなあ、と思ってます。

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