マンション管理のはじめちゃん!

『マンション管理』のこととか。筆者はフロントマンだよ。

「はじめて当サイトへお越しいただいた皆様へのお知らせ」

以下のリンクで、当サイトの記事を読むうえでの簡単な注意事項を書いています。

お時間ありましたらお読みくださいますと、少しだけ理解が深まるかもしれません。

「はじめて当サイトへお越しいただいた皆様へ」

マンション雑記

フロントのモチベーションが低い理由

更新日:

続きました。

前回の記事は↓

マンションのフロントマンは、マンションのために働いているか?

 

フロントのモチベーションが低い理由

「管理という行為に対するインセンティブがない」という点が最大だろうと思っています。

(様々な語弊はあるものの)フロントにとって、「良い管理サービス」を提供すること”そのもの”にメリットはありません。

 

具体例を挙げます。

Aマンションでは、非常に優秀なフロントが担当しました。

次々とマンションの問題点を改善、そればかりか資産価値を向上させる施策をどんどん提案。

それに感化された管理員も大いに向上心を見せ、マンションはいつも隅々まで清潔。

更に、わかりやすいルール整備に注力した結果、住みやすい環境が整うことによって入居者の交代も少なく、近隣関係は良好。

不要な支出の削減と、使途を明確にした効果的な費用の支出によって、積立金はよく溜まり、マンションのグレードはあがりました。

彼が数年間担当した結果、そのマンションの専有部分の販売価格は大きな上昇をみせていました。

 

Bマンションでは、利己的なフロントが担当しました。

提案は会社の利益(自己の評価)につながることのみ。

手間のかかることはせず。問題は顕在化してからため息ともに対応。

そんな姿を見た管理員も、仕事に手を抜くようになり、ダラダラと決められた仕事時間を消化するだけになりました。

住人側も、「いったい自分のマンションでどのように生活をすればよいのか」がわからず、近隣トラブルは絶えない。

とりあえず必要な修繕はされており、一見、マンション運営は適切に行われているようには見えるものの、その金額が適正なのか否か、そして当該の修繕が本当に必要だったのかもわからず、管理会社に不信感は募るばかり。

人間関係も希薄なまま、ついには「環境を整えるために更に費用を支出するべき派」と、「お金は大事なので使わないほうがいい派」が静かに対立をはじめ、総会の決議も決まらない。

組合の意思決定は機動力にかけ、判断力と資金力を持った区分所有者はそれを見限って売却。いよいよ泥沼に・・・。

 

このAマンションを担当する優秀なフロントと、Bマンションを担当するダメダメフロント。

案外、お給料ってそんなに変わんないですよ。

(そんなに、というのは大きなくくりで見た場合の「そんなに」であって、そらまあ、優秀な人間とそうではない人だと、本人たちにしたらそれなりに変わってるのは、そらそうですよ)

 

年功序列で給与がある程度決定される企業に勤める限り、年齢・経験とともに給与は自然に上昇します。

役職が与えられるチャンスも少なくないでしょうね。

 

これらが、フロントのモチベーションが(組合側が期待するほど)大きく上がらない主な理由です。

一言でいうと、「マンションのために」仕事をしても、構造的にフロントにとってのメリットはないんですよね。

 

 

***

 

これはキッパリハッキリ言い切れるのですが、フロントがマンションの資産価値に寄与するレベルで業務にいそしんだとしたら、そいつはパンクします。

主に、時間的なリソース不足で。

それくらい、マンションの問題って根が深く、時間をかけて慎重に対応をしないといけない問題ばっかりなんですよね。

(その辺を期待されてマンション管理士制度は出来上がったはずなので、マンション管理士を生業としてる皆さんにはとてもとても頑張っていただきたいと思いますし、そしてマンションの方も積極的にマンション管理士を雇用していただきたいですし、あと、管理会社もマンション管理士の紹介を行っていただきたいです)

 

次回、「モチベーションが低いフロントとの付き合い方は?」的なお話を予定しています。

 

続きました。

モチベーションの低いフロントとの付き合い方

 

シェア!

 

 

気に入って頂けましたら、シェアしていただけましたら嬉しいです!

-マンション雑記

Copyright© マンション管理のはじめちゃん! , 2018 All Rights Reserved.